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2024 Jul 24

「ダイセル ブラインドサッカージャパンカップ 2024 in 大阪」レポート


5人制のブラインド(視覚障がい者)サッカーの国際大会「ダイセル ブラインドサッカージャパンカップ 2024 in 大阪」が2024年7月4日~7日の日程にて、JR大阪駅そばの「うめきた広場」にて開催されました。観客を入れての日本での国際大会は約5年振りで、現在の中川監督体制となって初のホームでの試合でした。また、今回は関西での初開催となり、主に東京で行われてきた国際大会を首都圏以外の方々に見ていただく絶好の機会となりました。

当社はこの大会のカテゴリースポンサー(ホスピタリティゾーン)としてご支援いたしました。
連日、非常に気温が高く、選手たちには少し過酷な環境ではありましたが、高いレベルの試合が展開されました。日本は4チーム中2位となり、来たる9月からの重要な大会に向けて順調な準備が進んでいることが伺えました。

今大会が実施されたうめきた広場という商業スペースでは、ビーチバレーの国際大会やBMXの開催などスポーツイベントが開催されることがありますが、障がい者スポーツの開催は今回が初めてでした。これまで特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は障がい者スポーツであっても、有料での開催を進めてきましたが、今回はあえて、この目立つ場所での無料開催に踏み切りました。多くの方(特に首都圏以外での)に知っていただくことを目的としてのことです。

JR大阪駅の出口から商業施設に向かう通路を歩いていると、ブラインドサッカーの試合が行われている様子が目に飛び込んできます。この通路は一日15万人ほどが行きかう場所と言われており、障がい者スポーツにとって大変重要な「認知(そうした競技が世の中に存在していることを知ってもらう)」の獲得に繋がります。また、現地に赴いて気付いたのは、平日(木曜日、金曜日)と週末(土曜日、日曜日)で観客層が異なっていたことです。平日はオフィス街が近いこともあり、帰宅途中のオフィスワーカーに見ていただく機会に繋がっていました。週末は家族連れの方やカップルなど買い物客が来場されていました。また、土地柄として多くの観光客(インバウンド含む)も訪れていました。場所を区切った会場や体育館での開催では、こういった幅広い認知を獲得するのは非常に難しく、関係者や熱心なファンに限定されてしまいます。

これまで幾度か海外で、世界の強豪たちに奮闘するブラインドサッカー日本代表の戦いを見守ってきました。そうした試合では日本選手権決勝よりもさらにプレー強度(スピード、ぶつかり合い、ボールへのアタック)が高く、テクニックのレベルも相当高いです。ぜひこのハイレベルな競技を日本の方々にも知っていただきたいと思っていたので、今回の機会は非常に有意義だったと感じました。

当社のご支援したホスピタリティゾーンには、多くのご招待客が来場されました。サッカー関係者やスポーツを支援する企業の方など、多岐にわたる方々が訪れ、皆様一様にプレーの強度の高さや予測不能な試合展開に感銘を受けていました。首都圏ではブラインドサッカーの大きな大会や生徒・学生向けのD&I教育プログラムの広がりによって企業関係者、教育関係者、スポーツ関係者の認知はある程度獲得できていますが、これを日本全体に広げていくためにはより多くの方々を巻き込んでいく必要があります。

JBFAはこれまで多くの画期的な取り組みを行ってきました。今回も関西での開催、そして街中での開催という新たなチャレンジを通して、彼らのビジョンを拡大していく試みを行いました。JBFAのチャレンジに、当社もパートナーとして関わることで、一緒に未来を作っていきたいと思います。

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